うつ病の改善方法

ストレスを上手く解消するには

2020年2月26日

ストレスに強くなる方法

 

ストレスをまったく無くすことは現代社会では不可能です。それなら、ストレスをどのように発散、解消するかを考えていきましょう。

 

「早めに解消」

ストレスをうまく発散するためには、ストレスがたまり過ぎる前に早めに解消することが大切です。

何か体調の変化があったりストレスを感じたら、できるだけ早めに解消する習慣をつけ、ストレスの程度が軽いうちに解消するのが重要です。軽いストレスでも、どんどん蓄積すれば大きなストレスとなってしまうからです。

また、自分のストレスに気づくことも大切です。

ストレスとうつ病には密接な関係があり、うつ病の人は、自分がストレスにさらされていることに気付いていないケース、ストレスを認めたがらないケースがあります。

そのようなときには、“ストレスチェック制度”を利用するのもよいでしょう。自分がどれだけストレスを抱えているか知ることにより、ストレスを解消しようとする気持ちを持つことが出来るでしょう。

 

「ストレスチェック制度」

ストレスチェック制度が義務化されたのはご存知でしょうか?

2014年6月の労働安全衛生法の改正により、15年12月から従業員50人以上の事業所を対象に、働く人たちを対象に、心理的な負担の程度を確かめる検査とその結果に応じた面接指導などの対応を行うことを義務づけた制度です。

事業者は組織的なストレスの傾向を、従業員は自身のストレス状態を把握することで、会社の環境改善や精神的な病気の予防へと繋げるのが狙いの制度になります。

通常の健康診断と同じように、少なくとも年1回行われますが、会社が行わなければならない義務であり、従業員にはチェックを受ける義務はないので受けたくないと拒むことも可能です。

検査を実施するのは事業者ではなく産業医や外部の専門機関となりますので、検査結果は受けた本人にのみ通知され、受けた本人の同意がなければ事業者側に伝えられることはないので、高ストレス状態にあり医師による面接が必要という結果が出ても、本人からの申し出がなければ事業者側には分からない仕組みとなっているのです。

また、改正労働安全衛生法では、面接の申し出をした従業員に対して、事業者側は不利益な扱いをしてはならないと定められているので従業員が守られる制度になっています。

社会がストレスチェック制度の義務化に進んだのは、過度のストレスによるうつ病などのココロの病気が社会問題化しているという背景があります。

 

「ストレス発散に大切なこと」

ストレスをうまく発散するために、具体的にどうすればよいのでしょうか?

まずは“自分だけの時間をもつこと”です。自分の趣味やスポーツなど、自分の好きなことに没頭できる時間を意識的につくることが大切です。

趣味など自分が好きなことは、自然と気持ちをポジティブにしてくれます。

趣味などの時間は短時間でもかまいませんので、定期的につくることがよいでしょう。忙しくて、趣味などに時間を割くことが難しい場合は、手軽にできて自分にあったリフレッシュ方法を見つけるとよいでしょう。

 

「手軽なストレス解消法」

手軽にできるストレス解消法をいくつかご紹介します。

  • ウォーキングやストレッチなどの適度な運動

適度な運動は、ストレス解消にもなり、体力もつくのでおすすめです。運動の習慣がない人は、簡単にできるウォーキングから始めるとよいでしょう。外の風景を楽しみながら行うことができ、気持ちがリフレッシュし、ストレス解消になります。

 

  • ぬるめのお風呂に入る

ぬるめのお湯は、血液の循環をよくして緊張をほぐし、リラクゼーション効果があります。38度くらいのぬるめのお湯に15分〜20分ほどつかる半身浴がおすすめです。アロマの香りを楽しみ、お風呂に入りながら音楽を楽しむのもよいでしょう。

 

  • 仲のよい友人とおしゃべりする

気の合う友人に悩みや愚痴を聞いてもらうだけで、気持ちがかなりスッキリします。

 

  • 自然や動物とふれあう

公園を散歩したり、ガーデニングをしたり、自然を楽しむことでストレスが解消できます。また、動物とのふれあいは、ストレスの軽減だけでなく、孤独感を癒してくれる効果もあります。

 

  • 音楽を聴く、歌う

お気に入りの音楽を聴くことでリラックスすることができます。聴くだけでなく、カラオケなどで歌ったり、大きな声を出したりすることで気分転換になります。

 

  • 泣ける映画やTVを観る

最近はストレス解消で涙活をするのがいいと言われています。涙を流すことにより副交感神経が優位になりリラックスできストレスを解消できるというものです。

泣けると評判の映画やTVをみて涙を流してみましょう。

例えばつらいことや悲しい時があった時、思い切り泣くこともよいことです。泣くのを我慢すると、交感神経が優位になっている状態なのです。

泣くのを我慢することにより、ストレスが溜まってしまうので、自分の感情を解放して泣いてみることも必要です。

 

 

これらの解消法以外にも、自分がいいと思えるものなら何でもオッケーです。自分なりのストレス解消法をみつけましょう。

 

記事監修・佐藤典宏(医師)
1968年・福岡県生まれ。
1993年・九州大学医学部卒業後、研修医を経て九州大学大学院へ入学。 学位(医学博士)を取得後、米国ジョンズホプキンス医科大学に5年間留学。現在は福岡県内の病院で、診察と研究を行っている現役医師。メディカルサプリメントアドバイザー資格

 

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